Youtubeチャンネル「三橋TV」に代表の冨永がゲストとして出演し、脳科学「自由エネルギー原理」の知見に照らして、信念の更新について解説しました。
三橋貴明氏(経世論研究所 所長)との動画内容を下記にまとめましたのでご参照ください。
1. 信念の更新と自由エネルギー原理
- 自由エネルギー原理とは、脳が予測と現実のズレ(予測誤差)を最小化することで生存戦略を最適化する仕組みを説明する理論。
- 人々が「財政破綻する」と信じている場合、それを否定する情報が入ると予測誤差が生じる。この誤差を埋めるために、以下の2つの行動を取る:
- 信念を変える(例:「財政破綻しない」と受け入れる)。
- 行動で対抗する(例:反論や議論を避ける、話題を変える)。
2. 信念を変えるためのアプローチ
- 信念を変えるには、相手に「財政破綻しない方が生存に有利」と感じさせることが重要。
- ポジティブな情報を先に提示することで、相手の心を開きやすくする。
- 例:高度経済成長期の成功例を先に話し、希望を持たせる。
- 過激な表現や恐怖を煽る手法は逆効果になる可能性がある。
- 例:過激な主張は一般層に「怖い」と思われ、信念を強固にする結果を招く。
3. 快楽と希望を活用する
- 人間は「快楽」を求める傾向があり、予測誤差が解消されると快感を得る。
- 日常の疑問(例:「なぜ給料が上がらないのか」)に対し、「財政破綻論が嘘だから」と説明することで、納得感を与えられる。
- 希望を提示することが重要であり、「積極財政が実現可能である」と信じさせることで、ポジティブな行動を促す。
4. 現代の情報環境と課題
- YouTubeなどのアルゴリズムは、視聴者が見たい情報だけを提供するため、偏った信念が強化されやすい。
- そのため、情報発信者は「明るい未来」を提示する内容に切り替えるべきだと提案。
- 例:「日本の未来は明るい」といったポジティブなメッセージを発信する。
5. まとめと提案
- 動画では、財政破綻論を解くためには、恐怖ではなく希望を与えるアプローチが有効であると結論付けています。
- 三橋氏の15年にわたる活動が、積極財政の議論を広げる成果を生んでいると評価。
- 今後も「希望を持てる未来」を提示し、信念を更新する取り組みが重要であると強調されています。